CRCグループ
CRC グループについて
当グループでは治験・臨床研究においてCRC※1による業務支援を、SMO※2所属のCRCと協力して実施しています。医師や看護師等の医療スタッフや製薬企業の開発担当者等と連携し、患者さんに安全に治験・臨床研究へご参加いただけるようサポートしています。また、次世代への啓発として、大阪大学や近隣大学の薬学部学生に対して学生研修を実施しています。また、一般の方にも「治験」を知っていただけるよう、阪大病院内で年1回「治験キャンペーン」を開催しています。さらにCRC養成研修などの教育にも積極的に取り組んでいます。
※1 Clinical
Research
Coordinator:臨床研究コーディネーター(以下、CRC)
※2 Site
Management
Organization:治験施設支援機関(以下、SMO)
CRCとは

CRCは「Clinical Research Coordinator」という職種の名前です。 単語の頭文字をとってCRCと呼ばれますが、他にも臨床研究コーディネーター、治験コーディネーターという呼ばれ方もします。ふだんは、治験を実施している医療機関(病院やクリニックなど)で働いており、治験・臨床研究に参加している患者さんの安全を第一に考え、治験等がスムーズに行えるようにサポートしています。全国の多くの医療機関でCRCが活躍していますが、当院でも1998年(平成10年)からCRCを配置しサポートを始めました。
CRCの役割
「治験に参加しているけれど担当のCRCさんはどんな役割があるの?」と思われた方へ
新しいくすりや医療機器を保険治療で使えるようにするためには、必ず治験を行わなければなりません。そして治験を行うためには患者さんの協力が不可欠です。CRCは、治験に参加していただいている患者さんにとって、不安を感じることがあったときに、いつでも相談できる身近な存在としての役割があります。
CRCになるためには?
「CRCになるためには何が必要?」「どこで働いているの?」という質問にお答えします。
特別な資格が必要ですか?
CRCになるために「特別な資格」は必要ありませんが、看護師・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士などの医療系資格をもつ人がCRCになることが多くなっています。それは、医療系の知識を持ち、医療機関の仕組みを理解していることが多いためです。そのほか当院では、放射線技師や臨床工学士などもCRCとして働いた実績があります。
特別な試験を受けないとCRCになることができないですか?
CRCになるために必要な試験はありません。CRCになってから日本臨床薬理学会・日本癌治療学会、日本SMO協会などで実施される認定試験※を受験し、合格すれば各学会等の「認定CRC」と称されます。
※受験に必要なCRCの経験年数は「おおむね2年以上」となっています。
CRCの就職先は病院?それとも会社?

主に3つの方法があります。
①医療機関にCRCとして就職する。
②医療機関に看護師や薬剤師、臨床検査技師等として就職しCRCの業務を行う。
③SMOにCRCとして就職し、医療機関へ出向き業務を行う。
研修や教育はありますか?
当院院内・外部で開催される様々な研修に参加できます。また入職時にオリエンテーションを必ず実施しています。加えて実際の職務現場において業務を通して行う教育訓練を行い、CRC初心者の方でもスムーズに業務につけるようサポートしています。
CRCはどんな仕事をしているの?
「CRCの仕事内容がよくわからない。何をやっているの?」
「CRCをやってみたいけれど、何だか難しそうな仕事だなぁ」と思われた方へ。
仕事内容は大きく分けて2つあります。
1.人と接する
*治験に参加している患者さんと接する(治験についての補助説明、診察や検査に同行するなど)
*治験責任医師・分担医師など医師と接する
*治験を依頼されている製薬会社などの担当者と接する(面会・電話)
*院内部署の担当者と接する(薬剤部・検査部・病棟・外来・医事課など)
2.デスクワーク
*治験に関する各種報告書の作成
*治験で実施した検査結果などの入力・転記作業
*治験を依頼されている製薬会社などの担当者とのやりとり(メール・電話)
その他、学会などで仕事の成果などを発表し、他の治験実施医療機関、SMO所属のCRCと情報共有をしています。
CRCアシスタントとはどんな仕事をしているの?
臨床研究を支援している業務です。
具体的には下記のようにCRC業務をサポートします。
阪大病院では、医療系国家資格のある看護師、臨床検査技師をCRCアシスタントとして採用しています。
1.人と接する
治験に参加している患者さんと接する
(治験についての検査に同行)
院内部署の担当者と接する
(薬剤部・検査部・医事課、医局等)
2.医療技術補助業務をする
バイタルサイン測定、心電図測定
健常者採血
簡単な検体処理
採血・採尿スピッツの準備
経験のない方でも、丁寧に説明します。
3.デスクワーク
治験で実施した検査結果などの入力・転記作業
治験に関する書類の作成
作成された書類のファイリングや整理
依頼・指示書関係の作成と手続き
4.物品の整備に関する業務
グループ体制
当院では在籍するCRCメンバーをグループに分けて治験や臨床研究の支援を行っています。チームを編成することで相談しやすい環境を作ることができ、また異なる職種を配置することで知識や経験を補い合うことができるメリットがあります。
(イメージ図)
見学随時受付中
臨床研究センターではCRCに興味のある方を対象に見学を受け付けております。 ご希望の方はお気軽に下記までご連絡ください。