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第1相試験とは

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医薬品は病気を治すのに欠かせないものの一つで すが、「クスリ(薬)はリスク」と言われるよう に、薬はもともと人の体には存在しない物質であ ることがほとんどなため、使い方によっては人に 有効な治療薬にも有害な毒物にもなりえます。

そこで、人が安心して使える有用な医薬品の開発を進めていくために、「薬の候補物質」について、動物で効果や毒性を調べるだけでなく、人での有効性や安全性を実際に調べる必要があります。

様々な基礎試験、動物試験が終わると、次の段階として、少数の健康人成人を対象に、初めて人にお薬を投与する段階の試験(first-in-human試験)が行われます。その試験を第1相試験(フェーズ1試験)と言い、主に、ごく少量から少しずつ「薬の候補物質」の投与量や投与回数を増やしながら(単回投与試験、反復投与試験)、お薬の吸収・体内分布・代謝・排泄(薬物動態:Pharmacokinetics)や、体内での作用(薬理作用:Pharmacodynamics)などを慎重に調べ、主にお薬の安全性について評価します。

この試験で安全性などが確認されたお薬については、そのデータを基に、次の第2相試験(探索的試験)、第3相試験(検証的試験)に進んでいきます。